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当ページでは、日高市を中心とした地域情報を掲載。グループ・個人の取り組みのほか、
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[入間郡越生町]
陶工房 勝(とうこうぼう・しょう)
小野勝利さん
(2021年7月更新)

セカンドライフは、
計画立てて準備し、
陶芸家の道へ。


若くして陶芸に出会う。

 越生町は、越生梅林や黒山三滝、五大尊のツツジなどの観光名所が点在する風光明媚なエリアです。今回取材させていただいた小野勝利さんはお住まいは日高市にあるのですが、陶芸のアトリエを自然豊かな越生町にて開設します。

 小野さんが陶芸と出会ったのは、ゼネコンでの会社勤めがスタートして間がない20代に遡ります。名古屋支店勤務だったそうですが、建設現場がやきもののまちとして名高い瀬戸市にあり、たまたま先輩に誘われて陶芸作家の工房に訪れた際に、関心を持ったそうです。当時を思い出し、「やることがなかったからね。」とそっけなく語る小野さんですが、もともとものづくりが好きな質だそうで、腕一本で作陶を生業にしている陶芸家の姿を見て、あこがれを抱いたのではないかと推測します。

 時代は高度成長期。建設の仕事はますます忙しくなり、20代・30代・40代と、仕事に明け暮れる日々が続きます。40代も後半になって、退職後は自分の工房を持ち、陶芸をやりたいという気持ちが膨らんできました。


作品例

 


作業場

 

計画的に物事を進める。

 58歳で早期退職の道を選び、専門的な陶芸スキルを身に付けるために美術学校に3年間通います。いよいよ本格的に第二の人生を歩み始めたのでした。

「工房設立という長年の夢を実行できたのは、計画的に物事を進めることができたから。」だと小野さんは言います。準備計画は、ゼネコンの仕事で身に付いた属性だとのこと。シニアになってから自分がなりたい姿をめざすには、金銭的にも、時間的にも実現可能な目的を設定し、いつまでに何をするかをしっかりとスケジュールしていくなかで、実行に移していくことがキーになると助言してくれました。

越生町に根付いている。

 工房を設立し、20年が経過したそうです。陶芸の一般的な流れは、土練りから始まり、成形、乾燥、素焼き、絵付け、施釉、本焼きというもの。どれひとつとっても手を抜くことができず、奥が深いものです。経験を積んできた小野さんでも、イメージ通りの作品ができるか、焼き上がってみないとわからない部分があると言います。

 現在は、「遊び陶工房 勝」として「じゃらんネット」に登録。作品作りに勤しむみつつ、体験陶芸及び陶芸教室を開いています。同サイトを拝見すると、「先生も良い人で、(中略)親切に手伝ってくれます。庭も花が多く、ゆったりできます。」 などといった口コミが紹介がされています。また、「広報おごせ」(令和元年11月号)では、越生町は埼玉県内で陶芸家が一番多いまちであると紹介され、第1回陶器市開催のお知らせには、出展工房として「陶工房 勝」の名も掲載されていました。一念発起で小野さんが開いた工房は越生町に根付き、地域の物産スポットの一つになりつつあるようです。

 


ギャラリー併設


 


庭の様子

(プロフィール)
陶工房 勝(とうこうぼう・しょう)
アトリエ:埼玉県入間郡越生町大字古池175-1
携帯:090-8873-3026
自宅:日高市高萩589-2
TEL&FAX:042-985-0077

 


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