若くして陶芸に出会う。
越生町は、越生梅林や黒山三滝、五大尊のツツジなどの観光名所が点在する風光明媚なエリアです。今回取材させていただいた小野勝利さんはお住まいは日高市にあるのですが、陶芸のアトリエを自然豊かな越生町にて開設します。
小野さんが陶芸と出会ったのは、ゼネコンでの会社勤めがスタートして間がない20代に遡ります。名古屋支店勤務だったそうですが、建設現場がやきもののまちとして名高い瀬戸市にあり、たまたま先輩に誘われて陶芸作家の工房に訪れた際に、関心を持ったそうです。当時を思い出し、「やることがなかったからね。」とそっけなく語る小野さんですが、もともとものづくりが好きな質だそうで、腕一本で作陶を生業にしている陶芸家の姿を見て、あこがれを抱いたのではないかと推測します。
時代は高度成長期。建設の仕事はますます忙しくなり、20代・30代・40代と、仕事に明け暮れる日々が続きます。40代も後半になって、退職後は自分の工房を持ち、陶芸をやりたいという気持ちが膨らんできました。 |