地域に関心を深める。
今、入れ込んでいるのが奥武蔵の身近な風景の撮影。「山岳写真は美しいのがあたり前だからね。日常のすぐ近くに非日常=リアリティをみつけるのが、面白い。」と代さん。山岳ほどダイナミックな風景に出会うことないものの、五感を澄ませ、注意深くしていると美しい風景に出会えるところに魅力を感じるのだそうです。 朝霧が出た時や、普段あまり積雪がない里山に雪が降るようなタイミングで、早朝からさっと出かけていって撮影するのが代さん流。お天気情報もチェックしていて、そんな空模様になりそうな時は、前日から準備しておきます。
また、自分が住んでいる地域周辺の撮影をするようになり、これまであまり関わりのなかった地域の人たちとの交流が増えたそうです。より楽しく撮影するには、地域の自然に関する情報集めが欠かせなく、地域住民や自然観察グループの皆さんとつながっていた方が得策だからです。 それだけではなくて、地域を知るようになると、地域そのものに興味を持つようになっていきます。例えば、環境施設の職員や自然観察グループのメンバーは、鳥や、蝶、道端の草花のことをよく知っており、それが貴重な種であったりすることもあり、そんな話を聞いているだけでも、興味をそそられるのだそうです。「住んでいるところの良さを再発見できる経験。」というのが、代さんの感想です。
|