旗は自らデザインしました。七十二候の「桃始笑」のフレーズが好きで、桃をモチーフとしています。
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和菓子の良さを伝える。
店舗は日高市高萩の住宅街にあります。人通りが多いロケーションではないので、商品を買い求めていただくには、評判と口コミが頼り。でも、それが彼女のやり方なのかもしれません。コツコツものを作るのが好きな彼女ですから、仕事ぶりが本当に丁寧。和菓子の創作はもちろん、店舗の意匠、看板、旗、開店をお知らせするチラシ、包装紙、ショップカードなどの制作を楽しみながら、工夫しながら取り組んでいる様子が伝わってきます。特に和菓子の材料にはこだわりがあり、地域の特産品となっている栗(高麗川マロン)やタマゴは日高市産のものを、小麦粉は県内産を使っています。もうひとつの特長は、店舗を併せて展開する車を使った移動販売。用意したお菓子をワンボックスカーに積み込み、人手が見込まれるイベントなどに出店します。
そうしたことから感じられるのは、大げさな店舗などは構えず、無理せず、身に付けた技能とセンスを総動員して仕事に向かおうという姿勢。お菓子の味わいや価値をじっくりとお客様に伝え、お店の評判を創り上げようとしています。 |